素行調査の調査方法の中でも大きな位置を占めるのが、尾行による調査です。尾行は探偵業に従事する人にとって非常に重要なテクニックの一つですので、探偵業界では、新人にまず尾行の訓練を行うという事も少なくありません。しっかりと訓練を受けたプロの尾行は非常に巧みなので、普通の人は尾行されている事に気づく事はめったにありません。
素行調査の尾行の中で最も頻繁に行われるのは、徒歩による尾行です。基本的には調査対象者の後ろを尾行しますが、状況に合わせて左右や前方などに移動する事もあります。
プロであっても、対象者が非常に警戒心の強い人物だったり、実際に何か後ろめたい事をしていて普段よりも警戒している場合は、頻繁に振り返ったりあたりをうかがう事も多くなり、尾行に苦労します。
さらに、非常に混雑した場所での尾行やラッシュ時間の尾行、調査対象者が混雑した電車を利用した場合の尾行は難易度も高く、見失わずにうまく尾行を続けるには工夫が要ります。このような場合は複数の調査員でチームプレイを行ったり、違う方向から同時に尾行したりして対処します。
尾行においてとても重要なのは、調査対象者に調査員の顔を見られないという点です。これは特に長期にわたる調査では不可欠な点です。同じ顔を複数回見かけることに不信感を持たれては、対象者が警戒し、尾行を続けるのが難しくなったり、調査されている事そのものに感づいて普段通りの行動を取らなくなってしまう恐れがあるからです。
